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2020.07.27
新型コロナウィルス感染症による偏見や差別について
当法人では、これまでさまざまな人権問題の解決にむけ、堺市とともに人権啓発について取り組んできました。
また、上記のように、新型コロナウィルス感染症についてもメディアなどで取り上げられているように、感染者やその家族への誹謗中傷や偏見、差別が起こっており、そのことについても、堺市とともに取り組みを進めています。
今回、堺市が、新型コロナウィルスに関する人権啓発ポスターを作製しました!!
画像をクリックしていただきますと、拡大してご覧いただけます!
以下は、当法人とともにさまざまな人権問題の解決に取り組んでいる、(一財)大阪府人権協会がHPに記載されていた、新型コロナウィルス感染症による偏見や差別についての記事です。とても伝わりやすく、まとめてくれているので、引用させていただいています。
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新型コロナウイルスの感染拡大と同時に、感染者やその家族、医療従事者や交通関係従事者など社会のライフラインを支える人たちへの偏見や差別、排除が起こっています。被害者である感染した人が、本来得られるべきいたわりや共感、支援ではなく、病気になったことを非難されたり、その責任を問われたりして、その上に差別や排除に怯えながらの生活を余儀なくされる状況で良いのでしょうか。
このような感染症に関わる偏見や不当な忌避、差別、排除は決して許されるものではありません。このような感染症への偏見や差別は、これまでハンセン病回復者やHIV陽性者に対する差別でも同様のことが起こってきました。その背景を "忌避、排除"の視点をもってみれば、部落問題など様々な差別問題との共通性も見えてきます。
この偏見や差別の背景には、感染症は「恐ろしいもの」、「避けなければならないもの」といった漠然とした病気への無理解や偏見、よくわからないものは避けておきたいという心理があります。しかし、感染症にかかるのはその人の責任ではなく、ウイルスの責任です。また、医療従事者やライフラインを支える人たちに感謝の意を送る行動が呼びかけられたり、感染で亡くなった人を追悼しその家族を差別しない国があったりもします。感染症による偏見や差別は、不安や不満からくる人間の当然の心理ではなく、人々の意識がもたらす対応であり、その意識を変えていくことが求められているのです。
無理解や偏見、忌避、差別など、社会にある様々な課題を社会構造からとらえ、個人の問題ではなく、社会の問題として捉えた施策が求められています。特に、人権教育や啓発は、差別や排除などの"おかしさ"に気づける土台をつくる、言わば予防の役割を果たすものであり、社会の中で広く取り組まれることが求められます。
一般財団法人 大阪府人権協会ホームページ 『新型コロナウィルス感染症による偏見や差別をなくしましょう』より引用